リトアニア伝統料理ツェペリナイのレシピ

一番ポピュラーなリトアニア伝統料理

 
 

肉団子をジャガイモの生地で包んで茹でてサワークリームと一緒に食べるリトアニアの伝統料理ツェペリナイ。飛行船(ツェッペリン)に似た形からその名がつき、アメフトのボールに似た形状でもあることからアメリカ系リトアニア人の間では毎年スーパーボウルの日(アメリカンフットボールの決勝戦)がツェペリナイの日とされています。

ジャガイモ生地なのにお餅のような食感が不思議なツェペリナイのレシピをご紹介します。

 

 

【ツェペリナイ 材料】

 

200g × 8個 / 準備120分、調理50分

<ジャガイモ生地用>

  • ジャガイモ 3kg

  • 塩 小さじ2

  • 片栗粉(必要に応じて)

 

<肉団子用>

  • 豚ひき肉 500g

  • 塩 小さじ1

  • ニンニクパウダー 小さじ1/2

  • 水 大さじ2

 

<トッピング用>

  • スモークベーコン or 豚バラ 250g

  • 玉ねぎ 400g

  • サワークリーム 大さじ8

<調理用>

  • 片栗粉 大さじ2

  • 水 1/2カップ

 

 

【ツェペリナイ 調理方法】

 
  1. ジャガイモの皮をむいて水に浸しておく。

  2. 500gのジャガイモを4つ切りにして沸騰したお湯に入れ弱火で8〜12分茹でる。茹で上がったらお湯から上げて冷ましておく。

  3. ジャガイモを茹でている間に、残りのジャガイモをすりおろしてピューレ状にする。

  4. さらし(手ぬぐい)を大きめのボウルにセットし、すりおろしたジャガイモを流し込んだら絞って水分を全て取り除く。(芋の種類や調理する人の力量にもよるが5〜10分ほどかかるとのこと。しっかり時間をかけて十分に水分を抜いてください)

  5. 水気を切ったジャガイモを別のボウルに入れ、絞り汁は後で使う場合があるので取っておく。

  6. 今度は茹でたポテトを塊がなくなるまでしっかりマッシュし、すりおろしたジャガイモを加える。

  7. さらに塩小さじ2を加え手で混ぜる。

  8. 粘土のような感じで手にくっつかなければ良い感じ。水っぽ過ぎて手にベタベタ付いてしまう場合は片栗粉を一度に小さじ1ずつ加えながら調整する。パラパラ過ぎてすぐヒビが入ってしまう場合はすりおろしたジャガイモの絞り汁を加えて調整する。

  9. 別のボウルに豚ひき肉500g、塩小さじ1、ニンニクパウダー小さじ1/2、水大さじ2を加えて手で混ぜる。

  10. 生地と肉団子をそれぞれ8等分する。肉団子はラグビーボール状にしておく。

  11. 生地を手のひらに取り、1cm程度の厚さの楕円形にする(ちょうど手の平を覆い隠す感じ)

  12. 肉団子をその中心に乗せ生地の両端を持ち上げて肉団子を包み込む。つなぎ目をつまんで閉じ、両手でしっかり包み込んで気球(ツェッペリン)状に形を作る。

  13. 生地の表面にヒビがないようにする。ヒビはジャガイモの絞り汁を指に付け撫でるようにして塞ぐ。

  14. 残りの材料も同様にして8個作る。

  15. 鍋に7リットルの沸騰したお湯を準備し、片栗粉大さじ2を水で溶かして加える。これによって調理中に生地が型崩れを起こすのを防ぐことができて、しかも仕上がりが艶やかになる。

  16. ツェペリナイをそっと鍋に入れる(最初は底に沈むがしばらくすると浮かんでくる)。蓋をして弱火で45分茹でる。グツグツの沸騰させると型崩れを起こすので弱火で行うこと。

  17. ツェペリナイ調理中にトッピング(スピルグチェイ)作り。スモークベーコン250gと玉ねぎ400gを小さなサイコロ状に刻む。油を使わずにベーコンを強火のフライパンで炒め、黄金色にカリッとしてきたら玉ねぎを加えて中火にする。玉ねぎがきつね色になってきたら完成。

  18. 最後に盛り付け。穴あきのお玉などを使って鍋からそっとツェペリナイを上げてお皿に盛る。トッピング(スピルグチェイ)を1さじ分まぶしてサワークリームを垂らして完成。

 
 

コツ

 

日本の一般家庭では全ての材料を半分ずつにした4個で十分かもしれません。本家ではじゃがいもは全てすりおろす場合が多いそうですが、初心者は一部を茹でて工程を楽にしても良いと思います。

一番重要なのはすりおろしたジャガイモの水分を完全に切る工程だと思います。ハーブの充実しているスーパーに行けばディルも手に入るので最後にまぶせばより本家に近くなると思いますよ。

 
 

2015年1月28日

My Food Odyssey by ジューン・モロイ・ヴラディチカ

引用元: "Cepelinai for Beginners"