バルト三国・北欧

リトアニアを知る

豊かな自然と歴史が息づく、バルト海沿岸の国

北欧なのか東欧なのか

リトアニアは、エストニア、ラトビアとともに「バルト三国」を形成する、バルト海沿岸の国。

その地理的な位置づけは一様ではなく、国連の地域区分では「北欧」、アメリカのCIAでは「東欧」に分類されています。

1991年のソ連からの独立後は、北欧諸国との交流や協力を深め、北欧理事会から「オブザーバー」としての関係性を築き、その結びつきを強めてきました。

東欧としての歴史を持ちながら、北欧とのつながりを深めるリトアニア。さまざまな文化が交わるこの国には、独自の歴史と魅力が息づいています。


日本と比べてみた

  • 人 口:約280万人
  • 面 積:6万5300平方km
  • 首 都:ヴィリニュス
  • 母国語:リトアニア語
  • 通 貨:ユーロ
  • 時 差:-7時間(サマータイムの4〜10月は-6時間)

リトアニアの国土は北海道の約80%、人口は約6割。東北6県とほぼ同じ広さの国土に、約280万人が暮らしています。

首都ヴィリニュスは北緯約55度に位置し、日本の最北端よりもさらに北。冬には気温がマイナス20℃近くまで下がることもある北国です。

公用語のリトアニア語は、古代のインド・ヨーロッパ語の特徴を色濃く残す言語として知られいます。現存する世界最古の言語の一つとも言われ、サンスクリット語との共通点も多く見られる言語です。

観光地では英語が通じる場所も多く、ホテルやレストラン、ショッピングなどでクレジットカードが広く利用できるため、初めて訪れる方にも旅行しやすい国です。


リトアニアのお土産

  • リネン製品
  • 琥珀アクセサリー
  • 木製雑貨
  • 蜂蜜・ミード

リトアニアのお土産といえば、豊かな自然と伝統が育んだ個性あふれる品々。

中でもリネン製品は人気が高く、上質なものは現地でも少し高価になってきています。バルト海の恵みである琥珀や、温かみのある木製雑貨もリトアニアならではの魅力。

また、蜂蜜の国としても知られるリトアニアでは、スーパーでも手頃な価格で良質な蜂蜜が手に入ります。

蜂蜜から造られる伝統のお酒「ミード」も、お土産におすすめの一品です。

それぞれの魅力については、後ほど詳しくご紹介します。


背が高い=ドアも大きい?

  • 国 花:ヘンルーダ(黄色い花)
  • 国 鳥:シュバシコウ(コウノトリの仲間)
  • 国 技:バスケットボール(強豪国)

リトアニアの国鳥は、幸せを運ぶ鳥として親しまれるコウノトリ。日本でもおなじみの「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」という言い伝えは、実はヨーロッパにルーツがあるとされています。

スポーツでは、バスケットボールが国民的な人気を誇り、世界でも有数の強豪国として知られています。

親子2代にわたってNBAで活躍するサボニス親子も、リトアニアを代表するバスケットボール選手です。

そして、リトアニアの人々は背が高いことでも有名。

平均身長は男性が約181cm、女性が約168cmと、日本人と比べてもかなりの高身長。

現地のホテルで見かける大きなドアも納得のサイズ感です。バスケットボールが強いのも、うなずける気がします。


リトアニアへのアクセス

  • ヘルシンキ経由(フィンエアー)
  • イスタンブール経由(ターキッシュ エアラインズ)
  • ワルシャワ経由(LOTポーランド航空)

日本からリトアニアへは、ヨーロッパの主要都市を経由して首都ヴィリニュスへ。

直行便はなく、乗り継ぎを含めて片道17時間前後の長旅になりますが、その先には日本とはひと味違う、バルト三国ならではの風景が待っています。

フィンランドやドイツ、ポーランドなどを巡るヨーロッパ旅行なら、もうひと足伸ばしてリトアニアへ。

周辺諸国と組み合わせた、少し欲張りな旅のプランもおすすめです。

リガ(ラトビア首都)やタリン(エストニア首都)を結ぶ鉄道旅も可能になり、バルト三国を巡る楽しみ方が広がっています。


リトアニアの見どころ

Vilnius / ヴィリニュス

中世の面影が息づく、欧州最大級の旧市街

 

🟢 初級|まずは世界遺産の旧市街へ

中世の街並みが今も残る、北欧最大級の旧市街。世界遺産にも登録された歴史地区には、石畳の路地や美しい教会が立ち並び、歩くだけでも歴史を感じられます。

夜明けの門、ゲディミナス塔、ヴィリニュス大聖堂、聖アンナ教会、ハレ市場など、主要な観光スポットが集まっているので、頑張れば1日で巡ることも。

天気の良い日は、ゲディミナスの丘から見渡す赤い屋根の街並みが格別です。

 

🟡 中級|アートと文化に触れる街歩き

「カジューカス祭」は、毎年3月に街中が巨大なマーケットに変わる伝統のお祭り。リトアニア各地から職人が集まり、手工芸品や郷土料理、伝統菓子などが軒を連ねます。リトアニアのものづくりや食文化を一度に楽しめる、春の一大イベントです。

「ウジュピス共和国」は、アーティストたちが独自の共和国を宣言した、遊び心あふれるエリア。個性的なギャラリーやストリートアート、独自の憲法など、旧市街とはひと味違うヴィリニュスの魅力に出会えます。

「MO美術館」は、現代アートを通じてリトアニアの新しい感性に触れられる美術館。歴史ある街並みの中で、モダンな建築と個性豊かなアートを楽しめます。

 

🔴 上級|4年に一度の特別な祭典

  • ダイヌ・シュヴェンテ(歌と踊りの祭典)

4年に一度、リトアニア各地から数万人の歌い手や踊り手が集まる、伝統の祭典。

最大の見どころは、ヴィンギス公園で行われる最終日の「歌の日」。数千人もの歌声が響き渡る光景は圧巻です。

また、LFFスタジアムで行われる「踊りの日」では、伝統衣装に身を包んだ踊り手たちによる壮大なパフォーマンスが楽しめます。

開催時期に合わせてリトアニアを訪れるなら、ぜひ体験してほしい特別な祭典です。

 

Kaunas / カウナス

「命のビザ」が発給された街

 

🟢 初級|歴史と芸術に触れる街歩き

カウナスの旧市街には、カウナス城 や聖ペテロ&パウロ大聖堂 など、歴史ある建造物が点在しています。

カウナス城のそばに立つ、リトアニアの国章にも描かれた騎士「ヴィーティス」の勇壮なモニュメントも見どころのひとつ。

旧市街から少し足を伸ばせば、街のシンボルとして親しまれる聖ミカエル教会(ソボラス) にも出会えます。

芸術に触れるなら、リトアニアを代表する画家であり作曲家でもあるチュルリョーニスの美術館へ。

そして、日本との深いつながりを感じられる杉原千畝記念館。第二次世界大戦中、多くのユダヤ人難民を救うため「命のビザ」を発給した日本人外交官の足跡をたどることができます。

 

🟡 中級|個性豊かな博物館と歴史を巡る

世界各国から集められた約3,000点もの悪魔の彫刻や工芸品が並ぶ、世界でも珍しい悪魔専門の博物館。ユーモラスなものから少し不気味なものまで、個性豊かな展示が楽しめます。

一方、第九要塞は第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ人などの大量殺害が行われた場所。現在は博物館として、当時の写真や資料を通じてリトアニアの壮絶な歴史を伝えています。

街歩きの合間に自然を感じるなら、ネマン川(ネムナス川)に浮かぶネムナス島へ。川沿いの散歩を楽しみながら、街の喧騒を離れてのんびりと過ごせます。

 

🔴 上級|バスケットボールの聖地へ

リトアニア国内リーグの名門チーム「ジャルギリス」の本拠地としても知られるカウナス。

バスケットボールハウスでは、歴代の名選手や数々の栄光を振り返りながら、国民的スポーツとして愛されるリトアニアバスケの歴史に触れることができます。

現地を訪れる前に、リトアニア代表のオリンピックでの挑戦を描いたドキュメンタリー映画『The Other Dream Team』を観ておくのもおすすめです。

 

Trakai / トラカイ

湖に浮かぶ、中世の美しい古城

 

🟢 初級|湖畔の古城と伝統料理を楽しむ

ヴィリニュスからバスで気軽に訪れることができるトラカイは、かつてリトアニア大公国の中心地として栄えた歴史ある街。

湖に浮かぶ赤レンガ造りのトラカイ城は、リトアニアを代表する美しい観光スポットです。

天気の良い夏の日には、ボートに乗って湖上から眺める古城も格別。豊かな自然に囲まれながら、中世の面影を感じるひとときを楽しめます。

そして、トラカイを訪れたら味わいたいのが、伝統料理の「キビナイ」。サクサクの生地で具材を包んで焼き上げた、半月形のパイ料理です。

伝統的な羊肉を使ったものから、豚肉や牛肉、鶏肉、キノコなど、バリエーションも豊富。街のレストランやカフェで、焼きたてのキビナイを味わってみてください。

 

🔴 上級|空から眺める、おとぎ話の世界

  • 熱気球旅行

リトアニアでは、熱気球に乗って美しい街並みや自然を空から楽しむこともできます。

トラカイでは、湖に浮かぶ古城と緑豊かな風景を一望できる、特別な空の旅が人気。

少し予算はかかりますが、地上から見るのとはひと味違う、忘れられない景色に出会えます。

ヴィリニュスの旧市街周辺を巡るフライトもあり、空からリトアニアの魅力を満喫するのもおすすめです。

 

Šiauliai / シャウレイ

無数の十字架が祈りを紡ぐ、神聖な丘

 

🟡 中級|祈りと歴史が息づく十字架の丘

大小さまざまな十字架が丘を埋め尽くす、リトアニアを代表する神聖な場所。

ヴィリニュスから公共交通機関で訪れるなら、片道3〜4時間ほどを見込んでおきたいところ。最寄りのバス停は目印が少なく、うっかり乗り過ごさないように注意が必要です。

1990年代に約5万本、2006年には約10万本、人々の祈りとともに増え続けてきた十字架は、今では20万本以上。丘一面を埋め尽くす光景が広がっています。

ヨーロッパで最後にキリスト教を受け入れた国として知られるリトアニア。その長い歴史と人々の深い信仰を感じられる、特別な場所です。

 

Baltic Sea / バルト海沿岸

世界遺産と琥珀が彩る、バルト海の絶景

 

🟡 中級

バルト海に面した港町クライペダでは、街のあちこちに点在するユニークな彫刻を探しながら、のんびりと街歩きを。

隣町パランガには、バルト海の宝石「琥珀」の魅力に触れられる琥珀博物館。美しい庭園に囲まれた博物館で、ゆっくりと時間を過ごすのもおすすめです。

さらに足を伸ばせば、全長約98kmにわたって続く世界遺産「クルシュー砂州」。

ニダの町から出発するサンセットクルーズでは、夕日に染まる美しい砂州の風景を湖上から楽しめます。

 

🔴 上級

クルシュー砂州には、豊かな自然と神秘的な風景を楽しめるスポットが点在しています。

広大な砂丘が続くデッド・デューンでは、砂の上を歩きながら、バルト海沿岸ならではの雄大な景色を一望。

森の中に不思議な木彫りの彫刻が並ぶ「魔女の丘」では、リトアニアの神話や伝説の世界に触れながら、ひと味違った森林散策を。

さらに、白い砂浜が広がるニダのビーチでは、バルト海を眺めながらのんびりと過ごしたり、夏には海水浴を楽しんだり。

砂丘、森、海が織りなす豊かな自然に包まれながら、リトアニアの新たな魅力に出会えるエリアです。

 

Kernavė / ケルナヴェ

リトアニア大公国の原点、古代の都

 

🔴 上級

ヴィリニュスから日帰りで訪れることができるケルナヴェは、13世紀にリトアニア大公国の重要な拠点として栄えた歴史ある町。

世界遺産に登録された古代遺跡には、緑豊かな丘陵地帯が広がり、かつてのリトアニアの面影を今に伝えています。

定番の観光ルートから少し足を伸ばして、リトアニアの原点に触れる旅へ。

6月下旬には、古くから受け継がれてきた自然崇拝の文化が息づく、伝統的な夏至祭「ミッドサマー」が開催されます。

昼間は伝統工芸や音楽などの催しで賑わい、夜には大きな焚き火を囲んで歌い、踊る幻想的なひととき。

リトアニアの人々が大切にしてきた自然への感謝と、古代から続く伝統を肌で感じられる特別なお祭りです。

 

食べておきたいリトアニア料理

リトアニアを代表する伝統料理

ツェペリナイ

もちもちジャガイモで包んだ、肉入り団子
鮮やかなピンクが目を引く

シャルティバルシチャイ

ビーツとケフィアの冷製ピンクスープ
トラカイのソウルフード

キビナイ

肉や野菜を包んだ、半月形の焼きパイ
ビールのお供に欠かせない

ケプタ・ドゥオナ

ガーリック香る、ライ麦パンの素揚げ
バームクーヘンのルーツとも

シャコティス

枝を伸ばした樹木のような伝統焼き菓子
毎日の食卓に欠かせない

黒パン

ライ麦の豊かな風味が広がる伝統パン
手軽に楽しむ定番スイーツ

スレリス

チョコレートで包んだ、濃厚なカードチーズ
黒パンから生まれた伝統飲料

ギラ

ライ麦パンを発酵させた、爽やかな微炭酸飲料

喜ばれるお土産の選び方

リトアニアのお土産ショップ

  • リネン製品
  • 琥珀アクセサリー
  • 木製雑貨
  • 石鹸・蜜蝋キャンドル
  • アップルチーズ

リトアニアのお土産といえば、上質なリネン製品。

完成品は少し高価ですが、フェイスタオルなどの小物や、生地そのものを購入して、裁縫好きな方への贈り物にするのもおすすめです。

バルト海の宝石「琥珀」は、一つひとつ色や形が異なる自然の芸術品。街中のお店でお気に入りのアクセサリーに出会ったら、旅の思い出にぜひ。

温かみのある木製雑貨や、養蜂が盛んなリトアニアならではの蜜蝋キャンドルも魅力的。花びらなどを使った個性豊かなクラフトソープは、ちょっとしたギフトにもぴったりです。

そして、ぜひ味わってほしいのが「アップルチーズ」。

じっくり煮詰めたりんごを固めた、羊羹のような食感の伝統スイーツ。名前に「チーズ」とありますが、乳製品は使われていません。

日持ちするものも多く、紅茶と一緒に贈れば、リトアニアのティータイムを楽しめる素敵なお土産になります。

 

スーパーで見つけるリトアニアの味

  • 蜂蜜
  • チーズ
  • ハーブティー
  • お菓子(ベリー系のフレーバー)

リトアニアのスーパーで、まずチェックしたいのが蜂蜜!

養蜂が盛んなリトアニアでは、良質な天然蜂蜜が驚くほど手頃な価格で手に入ります。少しかさばりますが、自分用にもお土産にもおすすめの一品です。

チーズなら、熟成期間によって異なる味わいが楽しめる「Džiugas(ジュガス)」。小袋タイプもあるので、お酒と一緒に贈るのはもちろん、ホテルでの晩酌のお供にもぴったりです。

紅茶やハーブティーなら、パッケージも魅力的な「Etno」をチェック。ベリーを使ったフルーティーなフレーバーは、リトアニアらしさを感じられるお土産です。

チョコレートやスナックなどのお菓子にも、ベリー系のフレーバーが豊富。小分けタイプを選んで、友人や職場へのお土産にするのもおすすめです。

 

お酒|リトアニアならではの一杯を

  • ウオッカ
  • ベリーワイン
  • クラフトビール
  • 蜂蜜酒

リトアニアのお酒を探すなら、品揃えの豊富な大型スーパーへ。お土産にはもちろん、ホテルでゆっくり楽しむ一杯を探すのも、旅の楽しみのひとつです。

ただし、リトアニアではお酒の販売時間が法律で制限されています。スーパーなどで購入できるのは月曜〜土曜が10〜20時、日曜が10〜15時まで。お土産を探す際はご注意を。

ウォッカなら、100年以上の歴史を持つ「Stumbras(スタンブラス)」。ボトルの中に本物の麦の穂が入った銘柄は、見た目のインパクトも抜群です。

ベリーワインなら、親しみやすい「Voruta(ヴォルタ)」や、こだわりの果実を使った「Gintaro Sino(ギンタロ・シノ)」。ベリーの種類によって異なる色合いや味わいを楽しめます。

クラフトビールは、モダンで個性的な味わいを楽しむなら「Genys Brewing(ゲニスブルーイング)」、リトアニアの伝統的なビール文化に触れるなら「Rinkuškiai(リンクシュケイ)」をチェック。

そして、リトアニアならではのお酒といえば、やはり蜂蜜酒ミード。「Lietuviškas Midus(リエトヴィシュカス・ミドゥス)」では、伝統的なミードからリキュールまで、蜂蜜を使ったさまざまなお酒を楽しめます。

現地を訪れたなら、日本ではまだ出会えない銘柄を探してみるのもおすすめです。

 

国旗と国章|リトアニアを象徴する色と騎士

もっと知りたい?

山がない国

リトアニアで最も標高が高い場所は、南東部に位置するアウクシュトヤスの丘 。その高さはわずか293.84mで、国内には高い山が存在しません。

一方で、3,000以上の湖が点在し、全長937kmのネマン川が流れるなど、水と緑に恵まれた自然豊かな国です。

また、ミネラル豊富な天然水が湧き出る水源も多く、カウナス近郊のビルシュトナス は、天然のミネラルウォーターやスパで知られる人気の保養地。

豊かな自然に囲まれながら、心も体も癒やされるひとときを楽しめます。

 

超人気ドラマのロケ地に

首都ヴィリニュスにあるルキシュケス刑務所 は、かつて実際に使用されていた刑務所。現在はアートや音楽、お酒を楽しめるユニークな文化施設へと生まれ変わりました。

Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4では、劇中に登場するロシアの刑務所のロケ地として使用され、世界中のファンから注目を集めました。

施設内を巡るガイドツアーも開催されており、実際の撮影場所や刑務所の歴史に触れることができます。

 

バルト文化とエクストリームメタルの祭典

古くからの自然信仰や異教文化が今も息づくリトアニア。

毎年6月下旬、夏至の頃に開催される「キルキム・ジャイブ(Kilkim Žaibu)」は、バルト文化とエクストリーム音楽が融合した、リトアニアならではのメタルフェス。

ペイガンメタル、ブラックメタル、フォークメタルなど、国内外から個性豊かなバンドが集結します。

民族文化を感じられるアトラクションも充実し、音楽だけでは味わえない特別な体験が待っています。

メタル好きなら、一度は足を運んでみたい夏の祭典です。

 

リトアニアビール発祥地

リトアニア北部の町ビルジャイは、古くからビール醸造が盛んな、伝統的なビール文化が息づく町。

麦芽の香ばしさとほのかな甘みが特徴の伝統的なビールは、リトアニアならではの味わいです。

ビルジャイを訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが2つのブルワリー。

  • リンクシュケイ
    レストランを併設したブルワリーで、地元の料理とともに自慢のビールを楽しめます。おしゃれなパッケージのビールは、お土産にもおすすめ。

  • ビルジュ・アルス
    長い歴史を持つ伝統的なブルワリー。醸造所では、地元ならではの新鮮なビールに出会えることも。

中でも注目したいのが、ビルジュ・アルスの醸造所で出会える、ペットボトル入りのフレッシュなビール。賞味期限が短く、現地でしか味わえない特別感は、まさに幻のビール!

ビルジュ・アルスでお目当てのビールを手に入れたら、リンクシュケイのレストランで食事とビールを満喫。

旅の締めくくりは、ホテルに戻って幻のビールで乾杯!

 

世界が注目するリトアニアの先端技術

豊かな自然と歴史が息づくリトアニアは、先端技術や新しいビジネスが生まれる国としても知られています。

中でも注目したいのが、世界的に高い評価を受けるレーザー産業。

1960年代から研究・開発が進められ、現在ではリトアニアを代表する産業のひとつに成長しました。

その技術は、科学研究や医療、精密加工など幅広い分野で活用され、世界各国の研究機関や企業を支えています。

リトアニア産レーザー製品の約90〜95%は海外へ輸出され、IBMや日立、トヨタなどの世界的企業でも採用されています。さらに、世界の上位100大学のうち90校以上で使用されるなど、その技術は世界の研究・産業を支えています。

また、近年はスタートアップ企業の育成にも力を入れており、海外の起業家を支援する「スタートアップビザ 」など、新しいビジネスが生まれやすい環境づくりが進められています。

リトアニア発の企業には、ファッションアイテムの売買プラットフォーム「Vinted (ヴィンテッド)」や、公共交通機関の移動を便利にする「Trafi (トラフィ)」など、世界に事業を広げる企業も。

人口約290万人の小さな国から、世界を舞台に活躍する技術や企業が次々と生まれています。

 

自分らしい暮らしを探す旅へ

  • ワーキングホリデー協定国

バルト三国のリトアニア、ラトビア、エストニアは、いずれも日本とのワーキングホリデー制度があり、旅をしながら現地の暮らしや文化に触れることができます。

また、シェンゲン協定の加盟国でもあるため、ヨーロッパの近隣諸国への移動も比較的スムーズ。

リトアニアを拠点に、バルト三国や北欧を巡りながら、自分だけの特別な経験を重ねてみるのも魅力的です。

日本とのつながりも深く、第二次世界大戦中に多くのユダヤ人難民を救った杉原千畝の功績は、今もリトアニアで大切に語り継がれています。

日本に暮らすリトアニアの人々との交流に興味があれば、Meetup などでコミュニティを探してみるのもおすすめです。

都会の喧騒を離れ、豊かな自然と異なる文化に触れながら、自分らしい暮らし方を見つめ直す。

そんな新しい経験を求める方にとって、リトアニアは魅力的な選択肢のひとつになるかもしれません。

 

リトアニア神話

雷の神ペルクーナス(Perkūnas)は空を駆け回り悪魔である死神ヴェルニアス(Velnias)を追いかけ、2頭の馬に引かれた炎の燃え盛る石の馬車は神格の象徴と言われています。

ペルクーナスはヒゲをたくわえた白髪の老人で、白と黒の服をまとい角笛や斧や弓矢などのを持っているとされています。

一方、悪魔ヴェルニアスはペルクナスから逃れるため必死です。リトアニアに多く生息する楢(なら)の大木の空洞に隠れて身を潜めたり、動物に姿を変えて人々を欺いたり、富や美貌が手に入るなどと巧みに人々を騙して悪さをしていたと言われています。

雷を伴った暴風雨が訪れた時、この追跡劇がクライマックスを迎えます。雷神ペルクーナスは悪魔ヴェルニアスをはじめとする悪の魂を浄化させ盗まれた家畜や武器も取り戻すのです。

ペルクナスはギリシャ神話のゼウスや北欧神話のトール(ソー)と関連付けられています。また"木曜日"(Thursday)とも深い関係があり、多くの言い伝えにおいて木曜日は"雷をおこす者"(Thunderer)の日とされているそうです。

漁師である人間のカスティティス(Kastytis)はバルト海で漁業を営み多くの魚を捕っていました。

海底にある琥珀でできた城で暮らす海の女神ユラテ(Jūratė)は、海の平和を妨げるカスティティスに罰を与えることを決意しました。しかし、いざ彼と対峙しその容姿を見るや恋に落ちてしまいユラテはカスティティスを海底の琥珀の城に連れ、時を忘れて愛を育むことになりました。

人間との恋に激怒した雷の神ペルクナス(ギリシャ神話のゼウス、ローマ神話のジュピターに相当)は、雷でカスティティスを打ち琥珀の城も粉々になってしまいました。

ユラテにも鎖で海底につながれるという罰が与えられ、最愛の人を失い悲しみに暮れるユラテの涙は琥珀となって今もなおバルト海の海岸に打ち上げられているのです。 

バルト海で採れるリトアニアの特産品琥珀。大きな琥珀は城の破片、小さな琥珀はユラテの涙とも言われているそうです。

その昔、リトアニア西部のバルト海沿岸には美しい女性の巨人ネリンガ(Neringa)が住んでいました。ネリンガは一頭のドラゴンに求愛されプロポーズを受けましたが、彼女がこれを断るとドラゴンはバルト海で漁業を営む漁師たちを襲い始めました。

自らの地元で漁業を営む漁師たちを守るため、砂を運んで来て埋め立てて砂州を作りドラゴンを本土から遠ざけました。

これが全長98kmで世界遺産に指定されるクルシュー砂州の始まりといわれ、その砂州のある町は巨人の名前をとってネリンガと呼ばれています。

ドラゴンを砂で埋めたという説もあるそうで、全長50kmに及ぶネリンガの町はリトアニアで最も"長い"町でもあるそうです。

最後におさらい

  1. 東欧と北欧、ふたつの文化が交わる国
  2. 国土は東北6県とほぼ同じ広さ
  3. お土産にはリネンと琥珀
  4. 世界に知られるバスケットボール大国
  5. 日本から飛行機で約17時間
  6. 首都ヴィリニュスには世界遺産の旧市街
  7. 鮮やかなピンクスープは必食!
  8. 高い山はなく、3,000以上の湖が点在
  9. 世界を支えるレーザー産業
  10. ワーキングホリデーで長期滞在も

Ačiū!!!(アチュ / Thank you)