リトアニアってどこ?
リトアニアってどこ?
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リトアニアはエストニアやラトビアと共にバルト三国を形成していて、国連の定義では北欧、CIA(中央情報局/アメリカ)の定義では東欧とされています。
また北欧理事会(Nordic Council)ではソ連からの独立直後に「オブザーバー」と呼ばれる地位が認められ"ノルディック"の扉に手が掛かっている状態。
リトアニアを含むバルト三国は、かつての東欧から新しい北欧へとイメージ的にも定義的にもシフトしている最中と言えるでしょう。
北海道と比較すると人口は55%で面積は80%のとてもゆったりした国。首都ヴィリニュスの北緯は約55°で日本の北端より遥かに北。冬は-20℃になることもあるほどの寒冷地帯。
リトアニア語は現存する世界最古の言語の一つといわれサンスクリットと共通点の多い言語。英語も話せる人が多く観光地では英語のみでほぼOK。ほとんどのお店でクレジットカードが使えます。
お土産ショップでよく見るのはこうした特産品。筆頭はリネンですが現地でも少し高価になってきているので、琥珀や木製雑貨なども個性があります。
リトアニアは蜂蜜大国でもあるので、スーパーで安価に手に入る蜂蜜や蜂蜜のお酒ミードもオススメ。
より深掘りしたお土産情報も後述します。
コウノトリが赤ちゃんを連れてくるという言い伝えはリトアニアにも存在するのは驚き、そのルーツはヨーロッパにあるとか。
スポーツではバスケの人気がダントツで世界ランクは10位(2024年9月現在)。親子2代でNBAで活躍するサボニス選手が有名。
平均身長の世界ランクは男性が180.72cmで14位、女性が167.63cmで9位(2024年9月現在)。無駄に大きいホテルのドアも納得、バスケも強いわけです。
行くなら上記3ルートが候補。直行便は無いので乗り継ぎを含めて片道17時間ほどは覚悟が必要。
ヘルシンキから北欧旅行する人やドイツからポーランドまで旅行する人はもうひと足伸ばしてリトアニアも訪ねてしまうのもスマート。
2023年末からヴィリニュスからリガまで電車が開通。将来的にはタリンまで伸ばす計画があるとのこと。
欧州最大級の巨大旧市街
中世から現存する旧市街としてはヨーロッパ最大級と言われるオールドタウン。夜明けの門、ゲディミナス塔、ヴィリニュス大聖堂、聖アンナ教会、ハレ市場。これらは全て旧市街圏内なので頑張れば1日で回れます。天気の良い日にゲディミナス塔のテッペンから旧市街を眺めるのがオススメ(無料)。
旧市街で年に一度行われるカジューカス祭はリトアニア中のクラフトマンが雑貨や食品を販売し一年で最も賑わう。
モダンな個性ならウジュピスのグラフィティアート巡りや近代アートのMO美術館が最適。
4年に一度、6月末から7月頭に1週間近くかけて行われる無形文化遺産の伝統舞踊。2024年は100周年の記念開催でした。
ヴィンギス公園で行われる最終日の「歌の日」はチケット無しで立ち見可能。その前日にLFFスタジアムで行われる「踊りの日」は要チケット。タイミングが合えばぜひ。
命のビザが発給された街
カウナスにも旧市街があり歴史的建造物(カウナス城、聖ミカエル教会(通称ソボラス)、聖ペテロ&パウロ大聖堂)が並びます。カウナス城横にある立派なヴィーティス像(国章の騎士)は一見の価値あり。
画家であり音楽家でもあるチュルリョーニスはリトアニアの誰もが知るアーティストなので抑えておきたい場所。日本人なら"命のビザ"で有名な杉原千畝記念館も気になるところ。
世界唯一の悪魔専門博物館は必見。ナチスの強制収容所だった第九要塞ではガチの写真で悲惨な当時を知ることができる。
自然を感じるなら全長937kmのネマン川(ネムナス)沿いのネムナス島を散歩するのがオススメ。
国内リーグ最多優勝チームの所在地でもあるカウナス。マニア向け博物館でリトアニアバスケの歴史を知ることができる。行けない人はドキュメンタリー映画「The Other Dream Team」がオススメ。
湖畔に浮かぶ石造の城
ヴィリニュスからバスで行けるトラカイは14世紀後半に首都だった街。天気が良い夏ならお城の周りの湖畔をボートで回るのがオススメ。
キビナイはお肉をパイ生地で包んだトラカイの伝統料理。食事はこの一択と言っていいほどレストラン多数あり。伝統的には羊肉を使用するそうですが豚、鹿、牛、鶏のバリエーションやキノコを使ったプラントベースも存在します。
国内で大会が開かれるほど熱気球も有名。予算はかかりますがプチスカイダイビング気分も味わえます。ヴィリニュス上空のコースもあるようです。
丘に埋め尽くされた10万の十字架
アクセス方法はバスか電車で片道3~4時間くらい見ておきたい。降りるバス停はぼーっとしてると通り過ぎてしまうくらい目印がないので要注意。
1990年代に5万本だった十字架は2006年には10万本。現在さらに増加中らしい。キリスト教を受け入れたヨーロッパ最後の国と言われるリトアニアにこんな場所があるのも興味深い。
世界遺産とバルティックアンバー
クライペダ市内なら点在する彫刻を探しながら散歩するのがオススメ。隣町パランガの琥珀博物館は敷地も広いのでしっかり時間を割きたい。
全長98kmの世界遺産クルシュー砂州はニダの町から出ているサンセットクルージングで眺めるのも一興。
クルシュー砂州には様々なスポットが点在。日傘を持ってデッド・デューンを上って景色を一望したり、魔女の丘の不気味な彫刻を見ながらトレッキングしたり、遠浅なニダのビーチで海水浴など自然中心の楽しみが満載。
13世紀のリトアニア大公国の首都
ヴィリニュスから近い(約2時間)割に優先順位が低くなって選択肢に入りづらい場所。
自然崇拝が特色の夏至祭では昼からクラフトマンやアーティストが活動。夜には焚火とダンスで盛り上がる。アーユルヴェーダな方はぜひ足を運んでみたい。
高品質のリトアニアリネンは生地をそのまま買って、裁縫をする人へのお土産にするのもアリ。完成品は比較的高価ですが、フェイスタオルなどは手が届きやすいはず。
街中で売られている琥珀アクセサリーは一点物なのでお気に入りに出逢ってしまったら迷わず買おう。
養蜂が盛んで蜜蝋(みつろう)もよく採れるため石鹸やキャンドルもよく見かけます。特に石鹸は花びらなどを入れた個性的なクラフトソープがあるのでギフトにオススメ。
アップルチーズはりんごジャムを羊羹にしたような甘くて美味しいスイーツ。名前とは裏腹にチーズは不使用です。結構日持ちするので紅茶とセット確定です。
やっぱり筆頭は蜂蜜!ノーブランドでも高品質の生蜂蜜がとんでもない価格で手に入るのでかさばりますが後悔はしないはず。
熟成期間が選べる"Džiugas"(ジュガス)のチーズはお酒と一緒のお土産にも最適。小袋があるのでホテル飲みの自分用にも欲しくなるはず。
パッケージセンスの良い紅茶なら"Etno"の北欧らしいベリー系のフレーバー。チョコやスナックなど様々なお菓子にもベリー味が存在するのでそれをパックで買ってお裾分けするのもスマート。
大きめのスーパーに行けばどのお酒も手に入りますが、リトアニアの法律でお酒の販売は20時まで、日曜日だと15時までと決まってるので注意。(レストランやバーでの飲食を除く)
地理的表示保護も付いた高品質で有名なウォッカはサイズも豊富。ボトルに麦の稲穂が入っている"Stumbras"(スタンブラス)がインパクト強。
ベリーワインなら庶民派の"Voruta"(ヴォルタ)か高級感の"Gintaro Sino"(ギンタロ・シノ)の二択。フレーバーも様々です。
クラフトビールはモダンなら"Genys Brewing"(ゲニスブルーイング)、元祖リトアニアの味なら"Rinkuškiai"(リンクシュケイ)推奨。
ミードやリキュールなどバリエーションも豊富な"Lietuviškas Midus"(リエトヴィシュカス・ミドゥス)の蜂蜜酒は、日本でも当店ショップで買えますが現地で買うなら日本にない銘柄をオススメします。
国旗は黄・緑・赤の三色で縦に掲揚する場合は向かって左が黄色。
国章の騎士"Vytis"(ヴィーティス)はヨーロッパの強国だった15世紀のリトアニア大公国の紋章にも描かれ、リトアニアのユーロ硬貨のデザインや様々なお土産にも使われています。
リトアニアで一番標高が高い場所はリトアニアの南東あるアウクシュトヤスの丘でその高さは293.84m。山が存在しないのです。
代わりに3000以上の湖が点在し全長937kmのネマン川が流れるなど、ミネラルを多く含んだ地下水の水源が豊富です。中でもカウナスから近いビルシュトナスの町は高級スパが並ぶ保養地としても有名です。
首都ヴィリニュスにあるルキシュケス・プリズンは実際に使われていた刑務所で現在はお酒が楽しめるイベント会場にリニューアル。
Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4に登場する重要な強制収容所のロケ地として使われました。ロケ地巡りツアーにはチケットが必要。
キリスト教の受け入れに最後まで抵抗し、ペイガニズムやミッドサマーの自然信仰が今も根強く残る国リトアニアで1999年から毎年続いているメタルフェス キルキム・ジャイブ。
毎年6月下旬の夏至の頃に行われ"Baltic culture and extreme music festival"(バルト文化とエクストリーム音楽の祭典)としてペイガン、ブラック、フォークなどのエクストリーム系メタルバンドが集結。
聞いたことある海外バンドが少しずつ出始めていて良いフェスとして認知が広がり進化しているのかも。ライブ以外のアトラクションも充実。目指せヴァッケン!
バルト三国ともにワーホリ可能。シェンゲン協定の加盟国でもあるので近隣諸国への移動もとても楽です。
リトアニアは命のビザで有名な杉原千畝の功績もあって親日国。日本に留学やワーホリで来ているリトアニアの人もいるはずなので興味がある人は"Meetup"などのサイトでコミュニティを探してみるのも良いかも。
競争や多忙な暮らしより個性やオンリーワンを尊重できる人にはオススメの国だと思います。(だいぶ主観です)
雷の神ペルクーナス(Perkūnas)は空を駆け回り悪魔である死神ヴェルニアス(Velnias)を追いかけ、2頭の馬に引かれた炎の燃え盛る石の馬車は神格の象徴と言われています。
ペルクーナスはヒゲをたくわえた白髪の老人で、白と黒の服をまとい角笛や斧や弓矢などのを持っているとされています。
一方、悪魔ヴェルニアスはペルクナスから逃れるため必死です。リトアニアに多く生息する楢(なら)の大木の空洞に隠れて身を潜めたり、動物に姿を変えて人々を欺いたり、富や美貌が手に入るなどと巧みに人々を騙して悪さをしていたと言われています。
雷を伴った暴風雨が訪れた時、この追跡劇がクライマックスを迎えます。雷神ペルクーナスは悪魔ヴェルニアスをはじめとする悪の魂を浄化させ盗まれた家畜や武器も取り戻すのです。
ペルクナスはギリシャ神話のゼウスや北欧神話のトール(ソー)と関連付けられています。また"木曜日"(Thursday)とも深い関係があり、多くの言い伝えにおいて木曜日は"雷をおこす者"(Thunderer)の日とされているそうです。
漁師である人間のカスティティス(Kastytis)はバルト海で漁業を営み多くの魚を捕っていました。
海底にある琥珀でできた城で暮らす海の女神ユラテ(Jūratė)は、海の平和を妨げるカスティティスに罰を与えることを決意しました。しかし、いざ彼と対峙しその容姿を見るや恋に落ちてしまいユラテはカスティティスを海底の琥珀の城に連れ、時を忘れて愛を育むことになりました。
人間との恋に激怒した雷の神ペルクナス(ギリシャ神話のゼウス、ローマ神話のジュピターに相当)は、雷でカスティティスを打ち琥珀の城も粉々になってしまいました。
ユラテにも鎖で海底につながれるという罰が与えられ、最愛の人を失い悲しみに暮れるユラテの涙は琥珀となって今もなおバルト海の海岸に打ち上げられているのです。
バルト海で採れるリトアニアの特産品琥珀。大きな琥珀は城の破片、小さな琥珀はユラテの涙とも言われているそうです。
その昔、リトアニア西部のバルト海沿岸には美しい女性の巨人ネリンガ(Neringa)が住んでいました。ネリンガは一頭のドラゴンに求愛されプロポーズを受けましたが、彼女がこれを断るとドラゴンはバルト海で漁業を営む漁師たちを襲い始めました。
自らの地元で漁業を営む漁師たちを守るため、砂を運んで来て埋め立てて砂州を作りドラゴンを本土から遠ざけました。
これが全長98kmで世界遺産に指定されるクルシュー砂州の始まりといわれ、その砂州のある町は巨人の名前をとってネリンガと呼ばれています。
ドラゴンを砂で埋めたという説もあるそうで、全長50kmに及ぶネリンガの町はリトアニアで最も"長い"町でもあるそうです。