ハチミツの成分 ― カロリーとその裏側
ハチミツは立派な食品です。口にするとなんとも言えない甘さとわずかな植物の余韻を感じますが、その中には実に多様な成分が含まれています。カロリーを気にしている方にとっては、ハチミツの栄養価を知っておくことは重要です。そしてダイエットに役立つ可能性もあるのです。
カロリー
ハチミツはほとんどがエネルギー源です。100gあたり約80%が炭水化物で約350kcal。砂糖よりやや少なめです。残りの約20%は水分。つまりハチミツのカロリーの大部分はシンプルにはちみつ中の炭水化物から来ていますが、砂糖よりも吸収が良く速いのが特徴です。
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蜂蜜の甘さの約半分は果糖(フルクトース)
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約3分の1はブドウ糖(グルコース)
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そのほか麦芽糖(マルトース)やショ糖(スクロース)も含まれる
したがって、カロリーの大部分は炭水化物ですが、それだけがハチミツの価値ではありません。
タンパク質
ハチミツに含まれるタンパク質はごく少なく100gあたりわずか0.2g程度。しかし、このタンパク質は筋肉を作るためのものというより、ビタミンのような働きをします。
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主なタンパク質は酵素やアミノ酸
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酵素は活性酸素(フリーラジカル)を除去し、細胞のダメージを防ぐ働きを持つ
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代表的なアミノ酸のプロリンは強力な抗酸化物質で、細胞の再生や組織修復、コラーゲン合成に関与
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プロリン以外にも17種類のアミノ酸が含まれている
塩分・ビタミン・ミネラル
意外に思うかもしれませんが、ハチミツには塩分も含まれています。ただし量はごくわずかで、ナトリウムに換算するとわずか4mg程度。
その他のミネラル:
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カルシウム、フッ素、マグネシウム、リン(数ミリグラム程度)
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銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛(いずれも微量)
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カリウムは52mg
ビタミン類も豊富で、
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コリン約2mg
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ビタミンC 0.5mg
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ナイアシン、リボフラビン、パントテン酸、ビタミンB6 などが少量
ダイエット効果 ― ハチミツは痩せるのに役立つ?
答えは イエスでもありノーでもある です。
確かにハチミツはカロリーが高いですが、砂糖と比べると栄養価が圧倒的に高く、「空っぽのカロリー」ではなく必須栄養素を含んでいます。そのため、適度に摂取すれば体重管理に役立つ可能性があるのです。
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小さじ1杯のハチミツは砂糖よりカロリーが高いが、甘みが強いため少量で満足できる → 結果的に摂取量が減り、カロリーも少なくなる
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ハチミツには代謝を高める成分も含まれている(ただし劇的な効果ではない)
つまり、砂糖をやめられないなら、ハチミツに置き換えるのは良い選択肢です。ただし、砂糖同様にハチミツも適度な摂取が肝心です。
ハチミツは「糖」だが「砂糖」ではない
ハチミツの約80%は糖分、残り20%は水分・酵素・ビタミン・ミネラルなど。
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甘みの大部分は果糖(約40%) → 口の中ですぐ吸収される
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次にブドウ糖(約30%) → 速やかにエネルギーに変わる
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少量のマルトースやその他の糖類
蜂蜜と砂糖が異なる主な点は低いGI値(血糖値の上がり方が穏やか)。血糖値が急上昇・急降下する「ジェットコースター現象」を避けられるので、脳・心臓・膵臓にとっても好ましいのです。
ハチミツの秘密
ハチミツが特別なのは、ミツバチが花の蜜を巣で加工する過程にあります。
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ミツバチの唾液や酵素が混ざり、独自の成分が生まれる
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酵素により抗菌作用や抗酸化作用が強まる
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そのため人工的に製造できない独自の「自然のレシピ」が完成する
含まれる成分:
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ビタミン類(特にB群とC)
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有機酸(リンゴ酸やクエン酸など)
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ミネラル(カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マグネシウムなど)
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アミノ酸(必須アミノ酸を含む)
しかも、ハチミツの組成は採蜜の時期や花の種類によって変化します。
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ミネラルや抗酸化物質が豊富なのは色の濃いハチミツ(例:そば蜜)
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世界で最も高価で貴重とされるのはマヌカハニー(ニュージーランド産ティーツリーの蜜)
[引用]
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この記事は上記URLの内容を意訳を交えて日本語に翻訳したものです。
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