ハチミツの賞味期限 ― 本当はどれくらい持つの?
すべての食品には法律で賞味期限や消費期限の表示が義務づけられています。ハチミツ製品も例外ではありません。一度開封したハチミツの瓶は少しずつ減っていき最後には食べ切ってしまうことになるでしょう。
ではハチミツの「本当の」保存期間はどのくらいなのでしょうか?それは大きく分けて ハチミツの成熟度 と 成分・品質 によって決まります。
ハチミツの成熟度
ハチミツの主成分は炭水化物ですが、タンパク質やその他の成分が酸化して劣化することがあります。新鮮なハチミツは酸性度が強く、まだ若い状態です。養蜂家は巣を見れば簡単に見分けられます。
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未熟なハチミツ:巣房が閉じて小さな隙間が空いている程度の状態。糖液に近く、水分が多いためサラサラとしていて、時間が経っても結晶化しにくい。長期保存には向きません。
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成熟したハチミツ:巣房が完全に封じられたもの。水分がしっかり飛ばされており、熟成・発酵食品のように非常に長く保存できます。
古代ギリシャ人はハチミツを「永遠に新鮮な食品」と記しており、実際にエジプトのピラミッドから見つかった籠入りのハチミツは数千年を経ても変化せず、食用可能な状態でした。
ハチミツの成分と品質
ハチミツの長期保存を可能にしているのは、その含有成分です。特に 過酸化水素・酸性度・低い水分量 が天然の保存料として働きます。
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水分:水は生命の源ですが、逆に微生物が繁殖する原因でもあります。水分が極めて少ない環境では微生物は死滅するため、ハチミツは長持ちします。
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過酸化水素:蜜を採ったミツバチは、巣で仲間同士に蜜を口移ししながら酵素を加えていきます。その過程で酵素が反応し、強力な殺菌作用を持つ過酸化水素(ベンデニルペルオキシド)が生成されます。
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酸性度:ハチミツのpHは約3〜4.5と強い酸性です。この環境では細菌や微生物は繁殖できず死滅します。
つまり、食品を腐らせる元である微生物が活動できないため、ハチミツの保存期間はほぼ無限といえるのです。
実際の保存期間
エジプトのハチミツが証明するように、ハチミツは3000年以上保存可能という驚異的な食品です。とはいえ、品質をできるだけ保つためには、暗くて涼しい場所で保存するのが最適です。
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この記事は上記URLの内容を意訳を交えて日本語に翻訳したものです。
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